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喜劇

Torasan 「喜劇とは本来庶民が時の権力者を笑いの対象として風刺するもの」であるのに日本では「庶民が笑われる対象になっている。」そうだ。

確かに、寅さんを見てても笑われる対象は一般庶民の寅さんやタコ社長やおいちゃん、おばちゃん達で、権力者というか金持ちは登場しても喜劇の対象ではなく単なる悪役として出てきて、その世界の当然の風景として存在している。

だから、物語の最後で彼らが懲らしめられるでもなく主人公達の泣き寝入り的に物語は終焉し、世の中こんなモンよ。的なあきらめムードというか、いじけた現実主義的開き直りをもってオチとしている。

こんな事じゃいけないかどうかわからないが、これがウケるんだからしょうがない。

日本人の大多数の感性がそこにあるという事なのだけど、それって結構マゾっぽいと思う。

今は流行らないという演歌の世界か、浪速節か。

そこには、自滅の美学があるのかもしれない?

平家物語あたりから盛り上がって、武士の本分はいかに死ぬるか。ラストサムライ新撰組にもヤッケパチの自滅イズムを感じる。

そして神風特攻隊。

なんか、攻撃性より、自虐的な要素を強く感じるのは僕も日本人だからだろうか?

こういう民族の歴史というか、性質、感性を持った世界で喜劇を行おうとすれば、やはり自虐的な笑いが好まれるという事になるのかもしれない。

権力者や社会の上層の「他人」を攻撃する笑いでなく、自分に似たような身近な人間の身近な笑い?

日本人の性質を「強きをけなし、弱気を笑う」と表現したゆうきまさみ氏の感覚ってマイナス面から見た日本人の性質として共感できる。

そんな自嘲的な笑いからなるべく湿度をとると、寅さんになりそうだ。

そうか、日本人は笑いに関しては攻撃性が低いのだろう。だから、他人を笑うより必然的に自分を笑わなければならない。

dogが、

そんな、ややこしい事を考えてたら漫画は描けない。

W00017_00 「接待タクシー」

取られた税金で何されようが、どうしようもできない。

その品性下劣ぶりをせめて、マンガで仕返ししてやろうと「攻撃性」込で出した案でした。

これまでの傾向ら見てそういう「攻撃性」の強い案はボツなんですが、できるだけマイルドに仕上げるとOK出してもらえる事があります。

これからもそんな偽善家ぶったマンガを描くかもしれませんが、接待してもらえる立場だったら接待されるでしょう。ワタシは・・・

それでも、また宜しく願いします!(接待じゃないよ)happy02

・・・・ところで、

そういった想定に対して「僕だったら絶対受け取りません!!」と(たぶんリクルート事件の時)最大限の否定の表現をした宮崎駿はやっぱり偉いと思う。

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コメント

数多いデイリー4コマ投稿者の中から選ばれた5人の中の1人さんださんだからこそ‥の老婆心。
あまり有名にならないで、趣味でやっている時の方が悩みも多いのでしょうが、楽しさやモチベーションも維持できるのかも知れませんね。
       ↓
http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html

投稿: おいちゃん | 2008年6月30日 (月) 14時20分

アドレス雷句誠さんの件ですね。

以前同じ時事4コマ描かれてる松尾さんもブログで取り上げていましたが、私もこの事件半信半疑です。

一般社会の通念からいっても、自社の売れっ子作家、金の成る木をそう邪険に扱うものなのだろうか??

とはいえ、ぼくも若かりし頃(今でも若いが!)出版社へ持ち込み行脚をしたことがあります。

確かに件の会社が一番きつい。

でも、お蔭様でさっさと諦めて今現在人並みの生活をしているのだから、この事件を聞くまで僕自身はずっと感謝していたのです・・・。

ちなみに、われ等がライブドア様はとても作家に優しいです。happy01

投稿: さんだ | 2008年7月 1日 (火) 21時09分

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